孤独の中で、はるか遠くに見える灯りを目指して歩いていこう

闇に向かって闇雲に手を伸ばしても
掴めるものは何もないから

そういうときは いったん立ち止まって

いま 自分は目を閉じているのか開いているのか
少しだけ考えてみたらいいと思う

開いている目には 何も映らなくても
閉じた自分の心の目の中には
きっと どこかに灯りが見えるはず

それは解決方法じゃないかもしれない
進んだところで、ますます闇が深くなっていくのかもしれない

けれど

心に映る小さな灯りは
自分が「こうでありたい」と願うそのもの
それだけは手放さないで
それは自分の一番大切なもののはず

生きていく、その過程の中で
「こうでありたい」というちっぽけな願いは
人から見れば何の役にもたたないものかもしれないけれど

それさえあれば 私は前を向いていられるのだから

ちょっとでいい
気持ちを強くして、自分の中に語りかけよう
「手放さない、これだけは」

そうしたら 明日がやってくるんだ

街を歩いて ふと 気づく

いつから こうして ここにいるんだっけ
昨日と 今日は どう違うんだっけ
今まで生きてて 何を成したっけ

ほわんと浮かぶ 何もしてなかった自分の虚像

思わず、空を見上げる


そこに 大きな 青い空･･･


「ああ、きっと だいじょうぶ」

心の中で そっとづぶやく
小さい 小さい 小さい決心

だいじょうぶ　今 気づいた
だいじょうぶ　まだ気づける

この思いを 今日も明日も
繰り返し 唱えて 前へ進める･･･

そうして　私の中の「小さな私の決心」を
抱きしめて　温めて

たとえ　それが 先で形にならずとも

人生の最後に やってやった、と
自分にほくそ笑めれば　それでいい